当院が扱う矯正装置

当院が扱う矯正装置

どの装置、どの治療法にも適応症例や条件がありますので、患者さん一人ひとりの症状や年齢、ご希望などにより、最適なものを共に考えてご提案いたします。

小児矯正で使う矯正装置

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)ムーシールド
乳歯列期の受け口(反対咬合)の治療に使われる、筋機能を正常化し、咬み合わせの乱れを整える装置です。就寝中にマウスピース型の矯正装置をくわえるだけという簡単な方法ですので、小さいお子さんにも負担が軽く、取り組みやすいところが特徴です。

フェイシャルマスク上顎前方牽引装置(フェイスマスク)
上あごの成長が悪いため受け口になっているケースに使用します。おでこと下あごの間についている金具に上あごを前方に引っ張るゴムを取りつけ、上あごを前方に成長誘導することで受け口を改善します。取り外しができ、小学校低学年の時期に就寝時か自宅内で使用します。

バイオネータ機能的矯正装置(バイオネータ)
ワイヤーとプラスチックでできている装置で、下あごが後退していることが原因で咬み合わせが悪くなっている場合の治療に使用します。歯列そのものに大きな乱れがなく出っ歯になっているといったケースに適しています。自宅にいる間など1日10時間程度装着し、食事のときは外します。成長期に筋肉の動きを利用して矯正するため、8~13歳頃にしか適用できません。

床矯正装置(拡大プレート)床矯正装置
お口の裏側や粘膜部につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた入れ歯のような形の装置です。レジン床にバネやネジを埋め込むことで歯を移動します。乳歯、あるいは乳歯と永久歯の混ざった混合歯列期の不正咬合の処置によく用いられます。永久歯列では補助的補正として、また後戻りを防ぐ装置として用いられています。

歯列矯正用咬合誘導装置(T4K) T4K
間違った舌の位置や口呼吸、異常な飲み込みや舌の突き出しのような悪習癖を改善し、正しい顔の発育や正常な歯列の発達を促す装置です。永久歯に生え変わる時期、混合歯列期に装着します。

チンキャップ顎外固定式装置(チンキャップ)
ゴムの力を用いて、下あごが前方へ成長するのを抑える装置です。頭にはキャップと呼ばれる帽子をかぶり、下あごにはあご当てをつけ、それを大きな輪ゴムで引っ張ります。頭につける装置ですので、寝ているときや勉強しているときなど自宅内で使います。

上顎拡大装置(クワドヘリックス)クワドヘリックス
歯がきれいに生え揃うスペースが十分にない場合に、上顎骨の幅を拡げる目的で用いる装置です。W字型をしたワイヤーを左右の奥歯にひっかけて、歯の裏側から歯列の内側に固定します。身長の伸びのよい時期に装着すると効果がありますが、あごの成長が終わってしまってからではあまり効果が望めません。

急速拡大装置急速拡大装置
エクスパンションスクリューと呼ばれるネジを、奥歯につけたバンドにつなげて上あごの真ん中に固定し、このネジを回転させることによって少しずつネジを横に拡げ、あごを拡大する装置です。

成人矯正で使う矯正装置

マルチブラケット装置(クリアブラケット)クリアブラケット
矯正治療の中で最も一般的な方法は、ブラケットという装置を動かしたい歯の表面に装着し、そこにワイヤーを通して歯列を整える方法です。従来は金属製で装置が目立ってしまうことが悩みでした。そこで、開発されたのが透明感のある素材のクリアブラケットです。当院では数あるクリアブラケットの中でも、最も目立ちにくいものを選別し、導入しています。

歯の色調と調和するため、ブラケット装置そのものが目立たず、歯の移動に伴う痛みを軽減し、スムーズに歯が移動する特徴もあります。国内で開発されたため、欧米人に比べて歯やあごの小さい日本人にフィットし、無理なく歯列矯正を進めることができます。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)インビザライン
比較的軽い不正咬合に適する、透明なマウスピース型の目立ちにくい矯正装置です。検査時に採取した資料から治療計画を作成し、3次元コンピュータ画像技術によるシミュレーションに基づき、患者さん一人ひとりにカスタマイズされたマウスピースを製作します。このアライナーを約2週間ごとに次々と交換していくことで、歯を徐々に移動させていきます。食事や歯磨きの際には取り外すことができます。


マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法対象外の歯科矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)へ

歯科矯正用アンカースクリュー(インプラント矯正)インプラント矯正
通常のインプラント治療と同じように、あごの骨に小さなネジやプレートを埋入する治療法です。このネジやプレートを、歯を引っ張るための支柱として用いることで、歯をスムーズに、正確に動かすことができます。難しい症例でも短期間で効果的に歯を動かせる矯正方法として注目されており、患者さんへの負担も少ないので、当院では積極的にお勧めしています。

<歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正のメリット>
・治療期間が短縮できる
・矯正装置がシンプル
・複雑な症例の矯正治療が成功しやすい

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
  • 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
  • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がること(歯肉退縮)があります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
  • 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 喫煙は、歯の動きが悪くなり、治療期間が延びる可能性があります。
  • 歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと、後戻りの生じる可能性が高くなります。
  • 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • 矯正治療後、ブラックトライアングル(下部鼓形空隙)が出来る可能性があります。
  • 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

小児矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  • 最初は矯正装置による不快感や違和感、軽度の痛みは、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
  • 装置の使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 骨格的な問題のある場合や予期せぬ成長のあるケースでは、外科的な対応が必要となる場合があります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

未承認医療機器の使用について

●未承認医薬品等の使用・国内の承認医薬品等の有無について
(未承認医薬品等の使用)
当院で使用していますマウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン®)は、日本国薬機法上の医療機器として認証・承認を得ていない装置であり、日本国歯科技工士法上の矯正装置にも該当しません。そのため、万が一海外カスタムメイド矯正装置使用中に違和感等ございましたら、すぐに当院までご連絡をお願いします。

装置は、日本で歯科医師・歯科技工士が製作するのではなく、海外の工場でロボットにより製作されます。カスタムメイドの矯正装置であり、既製品ではないため(市場流通性がありません)、薬機法の対象となりません。薬機法の対象外であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。その点ご了承ください。

(国内の承認医薬品等の有無)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置のメーカーは国内外に多数あります。インビザライン®以外に、日本国で承認を得ている矯正装置を用いた治療法が存在します。
※上記の趣旨をご承知の上、使用を希望される場合には同意書の記載が必要となります。

●入手経路について
当院が使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン®)は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。当院はインビザライン®を用いた治療システムを、米国アライン・テクノロジー社のグループ会社である「アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社」より入手しています。

●諸外国における安全性等の情報
インビザライン®は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けていて、これまでに治療を受けた患者さんは、世界で520万人(2018年1月時点)に上りますが、重大な副作用の報告はありません。ご不明点等ございましたら一度ご相談ください。

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