矯正治療について
矯正治療は、歯並びやかみ合わせの乱れ（不正咬合）を矯正装置を用いて適切な位置へと誘導し、機能的かつ美しい歯並びへと導く治療です。単に見た目を整えるだけでなく、咀嚼機能を回復させることで食事を楽しみながら十分な栄養を摂取できるようになります。
また、歯並びが整うことで歯みがきやデンタルフロスの使用がしやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが軽減されます。さらに、かみ合わせが改善されることで顎関節症の予防や、全身の骨格バランスの調整にもつながります。
矯正治療のメリット
- 見た目のコンプレックスが解消できる
- 食べ物をよく噛んで美味しく食べられる
- むし歯や歯周病のリスクを軽減できる
- 発声や発音がしやすくなる
- 顔の左右のバランスが整う
- 関節症のリスクが軽減できる
矯正専門医院と一般歯科医院の違い
矯正治療はどこの歯科医院でもできる？
矯正治療は、歯科医師免許を持っていればどの歯科医院でも行うことができます。
しかし、矯正治療には高度な専門知識と技術が求められるため、矯正を専門的に学んだ歯科医師が治療を行うかどうかによって、技術力や対応できる症例の幅が異なります。 一般歯科で矯正治療を提供している場合、多くは月に数回、外部から矯正専門の歯科医師を招いて治療を行っているのが現状です。一方で、矯正専門クリニックでは常勤の矯正歯科医が対応するため、治療中の急なトラブルにも迅速に対応できるメリットがあります。
歯科医師と矯正医って違うの？臨床指導医とは？
歯科医師は6年間の大学教育を受け、一般歯科診療の基本を学びますが、矯正に関する教育は限られています。矯正を専門とする歯科医師を目指す場合、大学卒業後に大学病院の矯正科などでさらに5年間の臨床研修を受け、専門的な知識と技術を習得します。
また、矯正歯科医の中でも「日本矯正歯科学会臨床指導医」と呼ばれる資格は、高度な矯正治療技術を持つ証明とされています。
これは「認定医」を取得後、10年以上の臨床経験を積み、厳しい審査を経て取得できる資格です。臨床指導医は矯正治療のトップレベルの技術を持ち、学会や後進の指導にも携わる存在であり、全国の矯正歯科医の中でもわずか1％しか取得していない難関資格です。資格を維持するためには5年ごとに症例提出や試験を受ける必要があり、技術の向上が求められます。
矯正治療の種類
当院では、マウスピース矯正(インビザライン）からワイヤー矯正などの矯正装置を取り揃えて、患者様のニーズに合わせたご提案が可能です。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす矯正治療法です。歯並びを整えるために、歯に一定の力を加えて徐々に動かしていきます。歯の表側に装置を装着する方法と、歯の裏側に装置を装着する2パターンございます。金属の装置が目立ちやすい点がデメリットでしたが、当院では、セラミックブラケット、ホワイトワイヤーを用いて目立ちにくくすることが可能です。
マウスピース矯正(インビザライン）
マウスピース矯正(インビザライン）は、患者様の歯型にあった透明なマウスピースを装着して歯を動かす矯正方法です。かみ合わせに問題なく、軽度の歯並びの乱れを整えたい方に向いています。他院でマウスピース矯正(インビザライン）を断られてしまった方で治療を諦められない方は、一度当院にご相談ください。日本矯正歯科学会の認定医の院長が精密診断のうえで適応できる可能性があります。
小児矯正
当院では、小児矯正にも対応しています。小児矯正では、お子様の顎骨の成長をコントロールしながら、永久歯が正しい位置に生えてくるように誘導します。小さい頃から、歯並びが乱れないための予防意識を持つことで、大人になってから大掛かりな矯正治療が不要になる可能性が高いです。
部分矯正
部分矯正とは、前歯の見た目が気になるなど、部分的に歯の位置を整える治療を言います。かみ合わせが乱れているケースには適応されません。部分矯正が適応できる症例に関しては、比較的短期間で治療が終了します。
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