こんにちは
松戸市 秋山矯正歯科のAです。
前回は、矯正を行う為に歯を抜いた事について書きました。
今回は、歯科矯正用アンカースクリューという、小さなネジを歯茎に埋め込む処置を行った体験談です。
患者さんにスクリューの話をすると、「口の中にネジを?!」「なんか痛そう!」「怖い!」というリアクションが多いように思います。
でも私の場合は、埋入時も、その後の生活でも、不便なく快適に過ごしていますし、
院長はよく「骨にピアスを打つ感じ」と表現しています♪
もちろん個人差はあるかと思いますが、一つの体験記として参考にしてください。
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【目次】
1.歯科矯正用アンカースクリューってなに?
2.スクリュー埋入当日の話
3.その後の話
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1.歯科矯正用アンカースクリューってなに?
歯科矯正用アンカースクリューとは、歯を引っ張る際に固定源として使用するためのものです。
埋入したスクリューを起点に歯を引っ張ったり、歯を動かすための装置をスクリューを使って取り付けたりします。
使い方によって、歯茎に打ち込むこともあれば、お口の上の方(上あご)に打ち込むこともあります。
私の場合、直径1.8mm、長さ7mmのものを2本、歯茎に使用しました。
他にもいろんな種類・長さがあり、状況に応じて使い分けています。
※画像下のスクリューははブログ用に取り出したもので撮影していますが、実際は埋入直前まで画像上のように1個1個包まれて滅菌されています。
2.スクリュー埋入当日の話
当日はまず、注射の麻酔の針が痛くないように、麻酔クリームを塗ります。
麻酔クリームが十分に効いたら、細い針で注射の麻酔をしていきます。
麻酔の流れやこだわりポイントは、抜歯編に詳しく書いたので、良かったらそちらもご参照ください!
前回・抜歯編
麻酔が効いたら、ドリルで下穴を開けていきます。
痛みは全くありません。頭蓋骨に振動が響く感じがちょっとだけ怖いのですが、この1分を乗り越えたらあとは怖くないので頑張ってください!
穴が空いたら、専用のドライバーでくるくるとネジを打っていきます。
これは振動もなく、感覚もありませんでした。
完全に奥までネジが入ったら処置はおしまいです。
歯を抜いた部分の真上に銀色のネジが入っているの、見えますか?
3.その後の話
痛み止めと化膿止めを数日飲みましたが、痛みはほとんど出ませんでした。
痛みはありませんが、スクリューがカチッと安定するまでは2週間くらいかかります。
その間は、硬いものを食べない、寝るときは横向けではなく仰向け、歯ブラシでゴシゴシしない、等を意識し、スクリューに圧がかからないように過ごしていました。
スクリューを打たれた方にはうがい薬をお渡ししますので、2週間の間はこれでうがいをして、お口の中を清潔に保つようにしましょう!
2週間経てばスクリューがきちんと骨に固定されますので、
お掃除のときは歯ブラシを軽く当てて、汚れを落とすようにしてください。
ここに食べかすがついていると、歯茎が腫れてお痛みが出たり、せっかく打ち込んだスクリューが抜けてしまう原因にもなります...。
私は、スクリューが安定してからは、ゴムをひっかけて歯を引っ張り始めました。
これで出っ歯を治します!
以上、歯科矯正用アンカースクリュー編でした。
見た目よりも全然怖くないので、今後行う方も安心してくださいね。
次回、いよいよインビザラインのマウスピースをはめていきます!